立命館大学政策科学研究科オープンリサーチ&立命館大学コリア研究センター特別上映会
「ロス暴動の真実―コリアタウンはなぜ襲われたか―」上映&学術討論会

■参加費 無料
■講師 髙賛侑(ノンフィクション作家)、南川文里(立命館大学国際関係学部准教授)

1992 年4月、米国ロサンゼルスで「ロス暴動」が発生した。当時、「黒人がコリアタウンを襲撃した」という報道が世界中を駆け巡った。だがメディアが伝えた「事 実」は事件の「真実」を歪曲していた……。その時黒人は、コリアンは、ロス市警は、メディアは何をし、何をしなかったのか? 衝撃的な映像と多様な人々の 証言により、いま事件の真実が明らかに!

【ロス暴動とは】
1991年3月、黒人のロドニー・キング青年が車のスピード違反を犯 したとき、白人警官たちに警棒で激しく殴打された。その映像が全米で放映され、黒人の怒りが高まった。翌1992年4月29日、裁判で陪審員が白人警官に 対し無罪評決を下した。その直後からサウスセントラルで暴動が発生し、全米各地にまで拡大した。4月30日、暴動は隣接地域のコリアタウンに襲いかかっ た。韓国人は自衛のために闘ったが、甚大な人的・経済的被害を被った。ロス暴動は死者55人、財産被害7億500万ドル(約930億円)という史上最大の 被害をもたらし、その内韓国人の被害は2200余件、3億4500万ドル(約430億円)に達した。

【講師から】
米国ロサンゼ ルスには世界最大のコリアタウンがある。1992年4月29日、黒人集住地域のサウスセントラルでロス暴動が発生し、あろうことかコリアタウンにまで飛び 火した。荒れ狂う暴徒、略奪、放火、銃撃戦、泣き叫ぶ女性……当時、刻々と伝えられた衝撃的映像に世界が驚愕した。だが、前年に彼の地を訪問した私は、 「黒人がコリアタウンを襲撃した」という報道に強い違和感を覚え、同年9月に渡米した。そしてロサンゼルスとニューヨークで取材を行った結果、ロス暴動報 道が極度に真相を歪曲していたことを確信し、「真実を伝えて欲しい」と訴えた被害者の想いを伝えるために『アメリカコリアタウン』(社会評論社)を上梓し たのだった。私は昨年、19年振りにコリアタウンを訪れた。その際、思いがけないことに、在米韓国人がロス暴動の真相を克明に描いたドキュメンタリー映画 を入手することができた。当時の生々しい映像と、事件に深く関わったコリアン、黒人、白人たちが語る秘話によって構成された必見の秀作である。同時に、人 種、差別、多文化共生といった今日的なテーマをも考えさせる要素に満ちている。
2012年1月 髙賛侑(ノンフィクション作家)

【問い合わせ先】
立命館大学コリア研究センター TEL:075-466-3264 FAX:075-466-3247
E-mail:korea@st.ritsumei.ac.jp
または
e-mail:katzmak@gmail.com  HP:090-2100-7489 (政策科学研究科・勝村)


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